LILY BROWN(リリーブラウン) >TOPICS(トピックス)>STYLE TRICKS with AKO TANAKA vol.9 新時代のべーシックスタイル-入門編-

STYLE TRICKS WITH AKO TANAKA

Numéro TOKYO 編集長 田中杏子さんが指南

定番のアイテムを私らしく。
新時代のベーシックスタイル
-入門編-

必要最小限のワードローブを軸に、自分らしいおしゃれを追求していく。新時代に求められるのは、パリジェンヌのような地に足がついた服の楽しみ方。時を超えるベーシックな服、その着こなしのアップデート法を、杏子さんと共に考えます。

HOW TO WEAR A TRENCH COAT

「フレンチカジュアルに欠かせないトレンチ。普遍的なアイテムなので何にでも合いますが、特にデニムやドットと相性抜群。今季ならカチューシャで、可憐に仕上げるのもおすすめです」

「雨避けのヨークやDカン付きのベルトなど、機能性も兼ねているのがトレンチの魅力。着倒すほどに味が出て、ドットブラウス×デニムのカジュアルな装いに風格をプラスしてくれます」

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「フランス女優はトレンチの取り入れ方がとても上手ですが、その代表格がカトリーヌ・ドヌーヴ。映画『シェルブールの雨傘』のクラシックな着こなしは、いま観ても素敵です」

Catherine Deneuve Catherine Deneuve
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「襟と袖口のチェック柄の切り替えがポイント。同柄のパンツを合わせて着こなせば、ちょっとしたセットアップ風に。ボウタイ付きのニットベストで、クラシカルにスタイリング」

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「トレンチはインナーがシンプルだとリクルート感が出がち。マルチカラーのニットやサックスブルーのスカートなど、色や素材で遊びを取り入れてカジュアルに仕上げましょう」

HOW TO WEAR A SHIRT

「シャツをスタイリングする上で、私が一番大事にしているのは“ヘルシー感”。脚を軽快に出したり、色の方向性をまとめることで、生地感やシルエットの魅力がより引き立ってきます」

「大ぶりなクリアフレームのサングラスに、ボーイッシュなショートパンツをあわせて健康的に。裾はあえてタックアウトして、シャツのオーバーサイズ感を楽しんでほしいです」

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「シャツの着こなしで真っ先に思い浮かぶのは、写真家ピーター・リンドバーグが撮影した90sのスーパーモデルたち。脚を出して1枚さらっと纏う姿が、たまらなく格好いいんです」

Catherine Deneuve Catherine Deneuve
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「オーバーシャツを女性らしく着こなすなら、タックインで取り入れるのが正解。ボトムがシンプルなときは、ゼブラ柄のバッグを投入してフレンチヴィンテージな薫りを足してみて」

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「真っ白なオーバーシャツにメッシュをレイヤード。袖をまくったり肩を落とせば、上級者風のこなれたムードに。今ならニットのサイクリングレギンスで、スポーティ感をMIXして」

HOW TO WEAR BLUE JEANS

「デニムは元はワークウエア。TPOによっては不向きな場所もあるけれど、ジャケットやエスパドリーユできれいめにスタイリングすることで、ハイソなイメージに転換することができます」

「デニムには必ず対極のアイテムを合わせるのがマイルール。ノーカラーのジャケットにかっちりしたレザーのバッグ、耳にはビジューピアスをあしらって、さりげなく気品を漂わせて」

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「ケイト・モスって何を着ていてもエレガント。デニム×Tシャツのカジュアルなスタイリングでも、ツイードジャケットやヒールサンダルで、必ず女性らしさをプラスしています」

Catherine Deneuve Catherine Deneuve Catherine Deneuve
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「スウェット×デニムの鉄板の組み合わせが、エッジィな小物使いでオフ感のあるセレブスタイルに。刺繍柄のオリエンタルなミュールで、足元にも変化球を加えて“脱カジュアル”を楽しんで」

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「モデル着用と同型のインディゴデニム。腰回りのフィット感と、少しフレアな形がヴィンテージ感たっぷり。フリルのリブニットで女性らしく仕上げつつ、キャスケットでトムボーイ風に」

HOW TO WEAR A BLAZER

「紺ブレにシャツを合わせると、ザ・プレッピーになってしまうので、崩して取り入れるのが鍵となります。エスパドリーユやチェック柄のトートなど、意外性のある小物で遊びをもたせて」

「インナーはビッグなコットンT×レースのスカートに。金ボタン付きのジャケットは、どんなにカジュアルダウンしたとしてもゆるく見えないので、素材やデザインで冒険してみて」 

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「紺ブレで思い出すのは、90年代のラルフローレンのルック。アイビーな金ボタンのジャケットを、袖をまくったり、ボーダーTに合わせて、カジュアルに着崩すのがトレンドでした」

Catherine Deneuve Catherine Deneuve
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「ジャケットに合わせたのは、フレアトップ×ロングスカートの2ピース。ソフトで張りのあるタフタ素材なので、ウエストをベルトでマークしてフィット&フレアなラインを強調させて」

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「紺ブレは合わせるアイテムを間違えるとコンサバに。反対色のボウタイブラウス×ワイドパンツで、相反するスタイリングで楽しむのがコツ。バッグは白で引き締めてアーバンな薫りづけを」