STYLE TRICKS
WITH AKO TANAKA
定番のアイテムを私らしく。
新時代のベーシックスタイル
-入門編-
必要最小限のワードローブを軸に、自分らしいおしゃれを追求していく。新時代に求められるのは、パリジェンヌのような地に足がついた服の楽しみ方。時を超えるベーシックな服、その着こなしのアップデート法を、杏子さんと共に考えます。
HOW TO WEAR
A TRENCH COAT
「フレンチカジュアルに欠かせないトレンチ。普遍的なアイテムなので何にでも合いますが、特にデニムやドットと相性抜群。今季ならカチューシャで、可憐に仕上げるのもおすすめです」
「雨避けのヨークやDカン付きのベルトなど、機能性も兼ねているのがトレンチの魅力。着倒すほどに味が出て、ドットブラウス×デニムのカジュアルな装いに風格をプラスしてくれます」
STYLE
INSPIRATION
「フランス女優はトレンチの取り入れ方がとても上手ですが、その代表格がカトリーヌ・ドヌーヴ。映画『シェルブールの雨傘』のクラシックな着こなしは、いま観ても素敵です」
HOW TO WEAR
A SHIRT
「シャツをスタイリングする上で、私が一番大事にしているのは“ヘルシー感”。脚を軽快に出したり、色の方向性をまとめることで、生地感やシルエットの魅力がより引き立ってきます」
「大ぶりなクリアフレームのサングラスに、ボーイッシュなショートパンツをあわせて健康的に。裾はあえてタックアウトして、シャツのオーバーサイズ感を楽しんでほしいです」
STYLE
INSPIRATION
「シャツの着こなしで真っ先に思い浮かぶのは、写真家ピーター・リンドバーグが撮影した90sのスーパーモデルたち。脚を出して1枚さらっと纏う姿が、たまらなく格好いいんです」
HOW TO WEAR
BLUE JEANS
「デニムは元はワークウエア。TPOによっては不向きな場所もあるけれど、ジャケットやエスパドリーユできれいめにスタイリングすることで、ハイソなイメージに転換することができます」
「デニムには必ず対極のアイテムを合わせるのがマイルール。ノーカラーのジャケットにかっちりしたレザーのバッグ、耳にはビジューピアスをあしらって、さりげなく気品を漂わせて」
HOW TO WEAR
A BLAZER
「紺ブレにシャツを合わせると、ザ・プレッピーになってしまうので、崩して取り入れるのが鍵となります。エスパドリーユやチェック柄のトートなど、意外性のある小物で遊びをもたせて」
「インナーはビッグなコットンT×レースのスカートに。金ボタン付きのジャケットは、どんなにカジュアルダウンしたとしてもゆるく見えないので、素材やデザインで冒険してみて」
STYLE
INSPIRATION
「紺ブレで思い出すのは、90年代のラルフローレンのルック。アイビーな金ボタンのジャケットを、袖をまくったり、ボーダーTに合わせて、カジュアルに着崩すのがトレンドでした」