LILY BROWN(リリーブラウン) >TOPICS(トピックス)>STYLE TRICKS with AKO TANAKA vol.10 新時代のべーシックスタイル-応用編-

STYLE TRICKS WITH AKO TANAKA

Numéro TOKYO 編集長 田中杏子さんが指南

定番のアイテムを私らしく。
新時代のベーシックスタイル
-応用編-

定番服のアップデート法を探った前回に引き続き、今回考えるのはニューノーマル流の「色や柄」の取り入れ方。馴染みのキーワードを、杏子さんは時代に合わせてどう刷新する? インスピレーション源と合わせてチェック。

HOW TO WEAR FLORAL PATTERN

「花柄は何もしなくても甘く転がるアイテム。モードに振るならパンツで辛口に、フェミニンに見せるなら全身花柄で。なりたい女性像にあわせて、ボトムや小物のセレクトを変えてみて」

「花柄のツインニットはセットで取り入れると可愛さが倍増。トップスはマニッシュなワイドパンツにイン、知的なべっこう柄のメガネをプラスして、甘さを抑えた着こなしを」

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INSPIRATION
「花柄の着こなしといえば、映画『髪結いの亭主』のヒロインが印象的。小花柄のヴィンテードレスを1枚で纏っているのですが、官能的な中にもエスプリが感じられて素敵です」

Catherine Deneuve Catherine Deneuve Catherine Deneuve
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「小花柄ドレスをおしゃれに着こなすコツは、女性らしさを全面に出さないこと。小ぶりのピアスにエスパドリーユ、髪やメイクも自然に。フランス女優のような“引き算の美”を心がけて」

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「トーンを抑えた花柄は、セットアップで大胆に取り入れるのがおすすめ。カゴバッグだとほっこりするので、パイソン柄のバッグ&べっこう柄のサンダルで、エッジィにスタイリング」

HOW TO WEAR SENSUAL MATERIALS

「可憐なレースやチュールは、子供っぽく仕上げるのはご法度。辛口なアイテムを混ぜつつ、透明感が引き立つように、色の方向性をまとめて大人っぽくコーディネート」

「ライラックカラーのブラウスには、同系色のテーパードパンツをセット。全体の色のトーンを揃えつつ、ビジュー付きベルトやオリエンタルな刺繍ミュールで、個性を主張して」

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INSPIRATION
「繊細なレースに目がない私ですが、中でもヴァレンティノのドレスの美しさは別格。クチュリエの神業的な手仕事に圧倒されるというか、メゾンの伝統と誇りを感じます」

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「トレンドのクロシェニットを使ったスタイリング。ヌーディなカラーと透け感が合わさり、女性らしさもひとしお。小物はブロンズ系でまとめると、ほっこり感が抑えられ洗練度もアップ」

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「主役に迎えたのはチューリップ柄のシアーニット。透け感のあるボトムで方向性を合わせても可愛いけれど、変化球のデニムスカートで素材のミスマッチ感を楽しんで」

HOW TO WEAR MONOTONE

「モノトーンコーデは、ルールを守りすぎるとモード感が強く出がち。フレンドリーな空気を醸し出すために、甘めのリップやシャイニーなパンプスで、華やかさを演出するのがベター」

「ギンガムチェックの上下を、1枚のドレスのようにスタイリング。バッグはフォーマルな白で合わせつつ、顔まわりや足元に差し色を効かせて、さりげなく“抜けをつくって」

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INSPIRATION
「コム・デ・ギャルソンが80-90年代に発行していたマガジン『Six』は、モノクロの世界観を体現する上で良きインスピレーション源に。見返すたびに新鮮なアイデアをもらえます」

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「1枚でコーディネートが完成するモノトーンのドッキングドレス。リボン付きのハットでレディライクに、アクセサリーはゴールドで統一。さりげなく華やかさをミックスしましょう」

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「ブラックデニムにとろみのあるブラウスをイン、異素材で魅せるモノトーンコーデ。2色に限定すると沈みやすいので、赤リップやメガネを投入して、遊びのあるアレンジを心がけて」

HOW TO WEAR RED

「赤って実はすごく使える色。主役としてはもちろん、モノトーンのコーデに投入したり。2-3色目に取り入れると、フレンチカジュアル感が増して、抜群のおしゃれスキルを発揮します」

「ボーダーとリンクするように、サンダルも赤をセレクト。青みのある赤、オレンジがかった赤…etc、いろんな赤があるけれど、トーンを統一したほうがスタイリッシュ度がUP」

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INSPIRATION
「女優のブリジット・バルドーは、赤の効かせ方がとても上手。あるときはニット、あるときはサブリナパンツ。自身のキーカラーとして、スタイルにうまく落とし込んでいました」

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「赤いニットを差し色として活用、素朴な小花柄スカートでフレンチシックにコーディネート。帽子や靴もモノトーンで統一すれば、ヴィンテージ感を残しつつも洗練された見映えに」

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「ときには思い切って真っ赤なサテンドレスを。なめらかな光沢とドレープ、胸元のデザインが女性らしさを後押しします。小物は白で統一、レイヤードはせず1枚でさらっと見せて」