Numéro TOKYO 編集長 田中杏子さんがレクチャー
いまチェックすべきキーワードは?
春夏トレンド虎の巻
好評の田中杏子さんによるスタイリング連載。第2回目は今季のマストトレンドを大予想! ランウェイを賑わせていたキーワードと、杏子さんが感じた今のムードをミックスしながら、カジュアルからドレスアップまで10のスタイルを提案します。
「ランウェイでも話題だったピンク。今季はセンシュアルな素材で取り入れるのが主流となりそう。袖がふくらんだチュールトップスに、ミモレ丈の花柄スカート……。メッシュパンプスで軽やかに仕上げると今年らしさもUP」
「甘めのピンクが苦手、という方はカジュアルなセットアップはいかが? サマーツイードのオーバージャケットは同素材のスカートでワントーンルックに。ダスティカラーのニット、ヴィヴィッドな帽子使いで濃淡に変化をつけて」
「引き続き人気のセットアップ。今季はパンツではなくスカートでドレス風に取り入れてみては? タンクトップにゆるめのカーデを合わせたり、デニムパンツで70sにアレンジしたり。単体で着回せば着こなしの幅も広がります」
「今季は柄×柄がトレンドのメインストリームに。中でもダイナミックな花柄に視線が集中しています。うまく着こなすコツは上下の色を揃えること。プリントvsジャカードの難易度の高いコンビも、黒ならすっきり攻略できます」
「ボタニカルな花柄コートを、オリエンタルな柄ドレスで華やかにコーディネート。楽園を想起させるダイナミックなコートながら、透けるシースルー素材なので印象は軽やか。べっこう柄のサンダルでリゾート気分でどうぞ」
「コレクションでも見かけたサファリアイテムは、取り入れると差がつきそう。おすすめはサンドカラーのシャツにカーゴスカートを合わせた王道ルック。日よけ帽やアニマルな小物使いで、着こなしに説得力をもたせましょう」
「白のワントーンルックは今季の大本命! なかでもピュアなコットンドレスは要注目アイテム。鮮やかなネイルやリップで色を差しこんだり、モダンなバッグを投入したり。牧歌的なムードを抑えることでぐっと垢抜けた印象に」
「白といえどもトーンはさまざまですが、生成り色ならシックな雰囲気に。上手に着こなすコツは、透ける素材をミックスすること。レースパンツやビニールサンダルを取り入れ、異素材のマッチングを楽しみましょう」
「アフリカンなどエスニックなデザインが注目されている今。あえてアジアでムードを体現するのもあり。花柄のチャイナシャツ&ドレスは、シルバーの小物使いでさりげなくモードアップ。都会のシノワを謳歌しましょう」
「今季のランウェイでも際立っていた、ドット×ゼブラのスタイリング。主張の強い柄同士も、モノトーンでトライすれば意外とシックに攻略できます。ステートメントなアクセサリーで、顔まわりに色を挿すのも効果的です」
「レディなドットワンピは、サマーニットとも相性抜群。ローゲージのカーディガンをゆるっと羽織るのもおすすめです。肩を落として抜け感をプラスしつつ、ストラップシューズやハンドバッグでかっちり仕上げるのが今の気分」
「チェック柄も前シーズンから続いているトレンド。つい無地を合わせがちですが、今季は柄物にトライしたりと、いままでの概念を覆すアプローチが求められそう。小物のトーンを揃えてしまえば、難なくクリアできます」
「今季はデニム×デニムが復活の兆し。ランウェイでも多くのブランドが提案、マストトレンドとなりそうです。鉄板のデニムジャケットは、レトロなジャンパースカートでフレンチシックに。さりげないベルト使いでも差をつけて」
「ブラウス×デニムパンツのベーシックな着こなしも、Gジャンを羽織るだけで即座に旬の着こなしに。少し襟を抜いてシルエットを調整、サングラスで遊びをもたせながら、ディテールでも今年らしさを主張していきましょう」
「ホワイト、ピンクに続き、イエローも今季のトレンドカラー。小花柄のスモックドレスで旬のフェミニティを表現してみては? シャイニーな靴やアクセサリーなど、着こなしにモダンなスパイスを加え、洗練度をUPさせて」
STAFF
STYLING / AKO TANAKA
PHOTO & MOVIE / KODAI IKEMITSU(TRON)
HAIR & MAKE-UP / TAKAE KAMIKAWA (MOD'S HAIR)
MODEL/ HARUNA MATSUI(DONNA)
EDIT / YURI TANAKA
DESIGN /AI NAKAI